いつも気持ちよくお使いいただくために
ヘルメットのメンテナンス方法
SHOEIのヘルメットをいつも気持ちよくお使いいただくために、ヘルメットのメンテナンス方法をご紹介いたします。
ヘルメットは、プラスチック部品、FRP部分、発泡スチロール部分など、いくつかの部材が使われており、それぞれの特性にあったメンテナンス方法が必要です。ここでは、FRP製のシェル、シールドおよびプラスチックパーツ、内装・ライナーのお手入れ方法についてご説明いたします。
FRP製のシェル(帽体)
ここではFRP製のシェルに限ったメンテナンスをご紹介します。
シェルの汚れ取りに使用するもの
シェルの汚れを取る場合は、一般に市販しているヘルメットクリーナーや、ワックス、プラスチッククリーナーなどを使用します。
コンパウンド(研磨剤)使用の注意
コンパウンドについては、擦り傷など部分的に使用する程度にし、あまり使いすぎないようにしてください。塗装部分を傷め、艶がなくなることがあります。
ふちゴムの補修
ふちゴムなどがはがれている際は瞬間接着剤で貼りつけてください。
シールドおよびプラスチックパーツ
プラスチック製品の手入れ
プラスチック製品のクリーニングには中性洗剤を薄めて使用し、水で洗うようにしてください。
ベンチレーションなど細部の手入れ
ベンチレーションなどの細かい部分は、歯ブラシや綿棒などを使用しましょう。
その他パーツ
パーツの作動性が悪くなった場合は、上記のクリーニング後に極少量のシリコンオイルを塗り、動きをなめらかにしてください。
クリーニングについての注意!
石油系有機溶剤は、絶対に使用しないでください。浸透性があるため、素材自体を劣化させ、簡単に割れたり溶けたりすることがあります。家庭用洗剤でも、酸性やアルカリ性のものや、ガラスクリーナーなどは差し控えてください。中性洗剤を薄めて使用するようにしてください。プラスチックパーツの割れについては、クリーナーなど有機溶剤の使用により発生する場合が多いのでご注意ください。
パーツの傷や破損についての注意
傷の付いているシールドは、雨や夜間のライトの反射などで視界を遮ることがあり危険ですので、早め早めに交換することを心がけてください。
その他のパーツも、オプションパーツでの販売、修理での交換が可能です。
内装・ライナー
洗濯機の場合はネットに入れる
脱着式内装タイプ
脱着式内装タイプについては、内装を取り外し手洗いするか、洗濯機の場合はネットに入れて洗ってください。内装がほつれたり破れたりした場合は、内装を交換して下さい。洗濯の頻度が高い場合は、手洗いにて丁寧に洗ってください。
固定式内装タイプ
固定式内装タイプは中性洗剤の水溶液で内装を拭き掃除してください。汚れがひどい場合は、布に中性洗剤やシャンプーなどを薄めた水もしくはぬるま湯をたっぷり含ませて、たたくように内装を拭いてください。汗などのにおいがきつい場合は、除菌タイプの洗濯石鹸なども効果があるようです。乾燥は日陰に陰干しして、完全に乾いてからご使用ください。水分が残るとにおいの原因になります。
ライナー
発泡スチロール製ライナーは、特に溶剤や熱に弱いため、取り扱いに注意が必要です。クリーニングは、傷やへこみをつけないように中性洗剤の水溶液を布にしみこませ、拭き掃除を行ってください。ライナーを固定している接着剤がはがれて、ライナーが動いてしまうものは、安全上問題がありますので、絶対に使用しないでください。ライナーは修理できませんが、交換できます(生産終了品については在庫をご確認ください)。
長くご愛用いただくためにも、ヘルメットのメンテナンスは、なるべく毎月習慣づけて行うようにしましょう。
また、メンテナンスは、ヘルメットの傷やトラブルを早めに発見するチャンス。見つけたトラブルはそのままにせず、お早めに修理ください。