Quality Management
─ 厳格な品質管理 ─
品質管理
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茨城と岩手の両工場で開発・生産されるヘルメットは、それぞれの工場内にある品質管理部門の厳しい検査を受け、初めて最高級の品質を持つSHOEIプレミアムヘルメットとして市場に並ぶ資格を得ることができます。尚、SHOEIでは、国際標準化機構(ISO)が定める品質マネジメントシステムであるISO 9001を取得しております。
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開発段階における品質管理
ヘルメットを開発する段階で大前提となるのが、各国・各地域で定められている安全規格を取得することです。当初のデザインコンセプトを崩すことなく、いかに確かな安全性を持つヘルメットに造り上げていくか。シェル剛性や弾性、ライナーの衝撃吸収性能のコントロールなど、蓄積したデータとノウハウを駆使して開発途中のヘルメットに繰り返しテストが行われ、1歩1歩、安全性とデザイン性が融合した製品が形作られていきます。
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製造段階における品質管理
開発段階で磨き抜いてきたヘルメットの性能を、製造するすべての製品で確実に再現する。SHOEIでは、成形から組み立てに至るすべての工程で、繰り返し厳しい品質検査を実施。さらに一定の割合で定期的に完成品の抜き取り検査を実施し、万全の品質管理体制を確立することでこの目標を達成してます。開発途中や抜き取りによって行われる衝撃吸収性能テストは強い衝撃を与える破壊試験であるため、テストに使用した大量の製品は市場に並ぶことなく廃棄されることになります。しかし、ライダーの手元に届くことのなかったこれらの製品も、SHOEIが理想とする品質を維持するための大切なヘルメットなのです。
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安全基準をクリアするという意味
ヘルメットがライダーの安全を守る保護具である以上、たった一つでも安全基準を下回る製品が流通することがあってはなりません。そのため、工場から出荷されるすべての製品が安全基準を満たすように厳格に品質管理されているのです。SHOEIでは、完成品の抜き取り検査で年間約3,000個ものヘルメットを破壊試験にかけ、廃棄しています。
この膨大な数の傷ついたヘルメットがあるからこそ、SHOEI製品の安全性が維持されていると言っても過言ではありません。SHOEIにとって全製品が安全基準に対して余裕を持っているのは当たり前のことであり、それが品質管理の根幹であると考えています。
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ヘルメットの交換時期
これまで述べてきたようにSHOEIヘルメットはさまざまな安全規格を満たすよう開発・製造されていますが、その耐用年数は使用状況に応じて変化します。一般的にはご使用開始から3年を目途に交換をお勧めしております。また次のポイントをチェックして、1つでも当てはまるようならその時点での交換をお勧めします。
- 転倒してヘルメット(頭)を打っている場合
- 使用頻度が激しく、あごひもや内装にほつれや擦り切れが見られるとき
- 内装のウレタンがへたり、ヘルメットがゆるく感じるようになったとき。ヘルメットを被って頭を軽く左右に振り、ずれるようなら交換時期といえます。
- 発泡スチロールの内側の表面がボコボコとふくれあがり、黒く塗装されている表面に白く亀裂が入っている場合