社長のごあいさつ
本日、2025年9月期第1四半期の決算発表を行いました。
「2025年9月期第1四半期決算短信」に記載の通り、当第1四半期連結累計期間(2024年10月1日から2024年12月31日まで)においては、経済や社会情勢の先行き不透明な状況から消費控えが進行し、かつてのような力強さはみられませんでした。ウクライナやイスラエル等での紛争が長引いていることが精神的な圧迫となっている面もあります。かかる予断を許さない状況である一方、全般的なインフレ鎮静化が下支えとなって、多少の楽観ムードも出始め、一気に悪化する状況ではないとみられます。地域別には濃淡があり、北米は比較的堅調、欧州や日本の成長率は米国に劣後するもののほぼ現状維持、一方で中国は、不動産部門の崩壊に加え、米国新政府の対中国政策に対する警戒感から消費が低迷しつつあり、景気の早期再浮揚には暫く時間がかかるものと認識しております。
高級二輪乗車用ヘルメット市場は、上記の経済状況のなか、コロナ禍で高まった二輪乗用車ブームの減速が基調としては継続しており、前期のような主力モデルのモデルチェンジが無く、マイナーモデルのモデルチェンジにとどまることから、今後当面は急速な需要増を見通すことは難しい状況にあります。
当第1四半期連結累計期間における日本及び海外を合わせた販売数量は、前年度比7.1%減となりました。欧州市場の販売数量は、前年同期に発売した主力2モデルの新商品(NEOTEC3、GT-Air3)の反動減が一部あり、前年度比6.7%減となりました。北米市場の販売数量は前年度比では9.0%減ですが、景気は比較的底堅く推移しており、又、代理店も過度な在庫過多の状況にはないため、進捗は想定範囲内となります。アジア市場については、中国の前年同期においては新規格品の品揃えがまだ完成しておらず、2ヶ月弱新規販売ができなかった分の反動増により中国市場の販売数量が前年比70.0%増となったことから、アジア市場の販売数量は前年度比20.0%増となっております。日本市場の販売数量は、流通在庫が若干過剰であり、その調整が本格化しているため、前年度比29.5%減となっています。
当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、販売数量こそ前年度比7.1%減少しましたが、円安効果により単価が上昇した結果、売上高は7,838,277千円と前年度比307,520千円(▲3.8%)の減収にとどまりました。生産数量の減少に比べて製造原価が増加したことから、営業利益は2,488,757千円と前年度比347,135千円(▲12.2%)の減益となりました。経常利益は2,562,343千円と前年度比165,000千円(▲6.0%)の減益、税金等調整前四半期純利益は2,562,712千円と前年度比164,606千円(▲6.0%)の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,804,598千円と前年度比108,893千円(▲5.7%)の減益となりました。
業績予想数値につきまして、現時点においては、2024年11月15日公表の当初予想を変更しておりません。今後の進捗状況を踏まえ、修正が必要な場合は、適時適切に開示させていただく予定です。
株主の皆様を始め、お客様並びにお取引先におかれましては、何卒より一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
2025年1月31日
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株式会社 SHOEI 代表取締役社長
石田 健一郎